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GSKのエボラ出血熱ワクチンの安全性を初期臨床試験で確認
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    配信記事「Ebola vaccine from Glaxo passes early safety test」からです。

    グラクソスミスクライン(GSK)が開発しているエボラ出血熱ワクチンの健常人を対象とした安全性試験結果がNEJM誌に発表されました。重篤な副作用は認められず、また、20例すべての被験者において免疫応答が確認された(つまり、エボラウイルスに対する抗体が確認された)とのことです。
    Chimpanzee Adenovirus Vector Ebola Vaccine — Preliminary Report

    このワクチンは、もともとはアメリカ国立アレルギー感染症研究所 (NIAID)とOkairos社(GSKが買収)により創製され、ザイールエボラウイルスとスーダンエボラウイルスの2つの株からの遺伝物質を含みます。もちろん、感染は引き起こしません。

    国立感染症研究所(NIID)によると、エボラウイルス病(EVD)を引き起こすエボラウイルスには5つの種(ザイール、スーダン,ブンディブジョ、タイフォレスト、レストン)が存在します。このうち、最も強い病原性を示すザイールエボラウイルスが西アフリカで今年の流行しており、高い致命率(約60%)となっています。
    エボラ出血熱とは(国立感染症研究所)
    (* EVDについてここで説明しません。国立感染症研究所のサイトをご確認ください)

    試験では、18歳から50歳の被験者10例に低用量、10例に高用量のワクチンを投与した結果、4週間以内にすべての被験者(20例)にエボラウイルスに対する抗体の産生が認められ、高用量群の方でより多く産生されていました。

    また、T細胞(エボラウイルス増加を抑えると指摘)の増加が高用量群の7例、低用量群の2例に認められ、用量依存的な効果が認められています。

    一定の効果は認められましたが、最初の小規模試験の結果ですので、これからです。GSKの別のワクチン(ザイール株から)は安全性評価試験を実施中、メルクがNewLink社のワクチン開発権利を得た、ジョンソン&ジョンソンのワクチンの試験が1月に開始予定など、ワクチン開発競争の体をなしています。

    開発中のワクチンの一つでもエボラ出血熱の感染拡大の防止に役立つことを願っています。
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