2017.07.11 Tuesday
英Owlstone Medical社は呼気中にあるがんのバイオマーカーを探索する研究を英国がん研究所と一緒に立ち上げた
PharmaTimesの「Owlstone Medical, CR UK test potential of breath test for cancer」からです。
英Owlstone Medical社は、多くの癌腫に関連する呼気中のバイオマーカーを探索する研究を英国がん研究所と一緒に立ち上げました。
この研究(PAN Cancer trial)では、膀胱がん、乳がん、頭頸部がん、腎がん、食道がん、膵がん、前立腺がんおよび脳腫瘍の早期発見につながる呼気中のマーカー探索を目的としています。例えば、膵がんは発見が遅れることが多く、10年生存率は1%程度とされており、この数字は過去40年間変わっていません。早期発見する方法が見つかれば、より多くの患者を救うことができるとしています。また医療費の削減も期待できます。
Breath Biopsy(呼気検査)のイメージ
英Owlstone Medical社は、呼気中の肺がんのマーカーの探索を現在実施しています(LuCID試験:NCT02612532)。
この試験では、肺がんの疑いのある患者を対象としており、がん細胞の代謝物がマーカーとして特異性などの評価を行うようです(参考:Breath Biopsy® - VOC Biomarkers on Breath)。PAN Cancer trialも同じような試験デザインになるのかと想像されます。