2017.07.07 Friday
セルジーン社が免疫チェックポイント阻害薬の市場への参入
BloombergGadflyの「Celgene is Tardy to This Cancer-Drug Party」からです。
セルジーン社が、遅ればせながら、免疫チェックポイント阻害薬の市場への参入を目指すという記事です。
セルジーン社は、Beigene社の抗PD-1抗体BGB-A317のアジア地域外での権利を手にしました。免疫チェックポイント阻害薬としては、オプジーボおよびキイトルーダが先行しており、これから単剤投与で市場に食い込むことは難しいため、固形がんを対象に他剤との併用療法をテストしてくことになりそうです。Beigene社の抗PD-1抗体BGB-A317は、現在は固形がん患者に対するPARP阻害薬との併用試験を実施しています。
参考:Celgene bags Beigene PD-1 drug for $263M up front(FierceBiotec)
免疫チェックポイント阻害薬の市場は急成長を遂げており、これまでセルジーン社の抗がん剤とオプジーボまたはキイトルーダとの併用という形での“参入”はありました。しかしながら、多発性骨髄腫を対象とした試験において、キイトルーダ併用療法群で死亡例が増加したことを受けて試験が中止となるなど、順調とはいえないようです。