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PARP阻害薬veliparibのNSCLC試験および乳がん試験が失敗
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    PharmaTimesの「AbbVie’s PARP inhibitor fails in PhIII trials」からです。

     

    AbbVie社が開発中のPARP阻害薬veliparibのNSCLCおよび乳がんを対象とした2つの後期臨床試験は失敗に終わりました。

     

    一方のNSCLC試験は、治療歴のない進行転移性扁平上皮非小細胞肺癌患者を対象として、化学療法(カルボプラチン、パクリタキセル)にveliparibを併用した群と化学療法のみを投与した群におけるOSの改善を評価したもの。(NCT02106546試験と考え、少し情報追記してます)

     

    もう一方の乳がん試験は、初期トリプルネガティブ乳がん患者を対象に、veliparibとカルボプラチンの併用群とカルボプラチンをベースとした標準療法群における病理学的完全奏効(pCR)を評価したもの。

    (NCT02032277試験と考え、少し情報追記してます)

     

    PARP阻害薬は、損傷したDNAを修復する機能があるPARP (ポリ(ADP−リボース)合成酵素)の働きを阻害して、腫瘍細胞の細胞死を誘導する薬剤。正常細胞ではPARP以外のDNA修復機能(BRCA1/2遺伝子)がありますが、BRCA1/2遺伝子の機能不全によりがん化した細胞では、DNA修復機能が働かないため「合成致死」と呼ばれる細胞死が誘導されると考えられています。

     

    現在までに、アストラゼネカのolaparibなどのPARP阻害薬が承認されていますが、いずれも卵巣がんが適応となっています。

    | NSCLC | 06:06 | comments(0) | - |