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がん免疫療法の市場拡大に対するIncyte社の戦略
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    BloombergGadflyの「Incyte is Smart to Date Around」からです。簡単にいうと、Incyte社はPD-1/PD-L1阻害薬と併用する複合免疫療法で上手く立ち回ってるといった内容の記事です。

     

    免疫チェックポイント阻害薬は、抗がん剤治療の新たな歴史となるような優れた治療法ですが、奏効率が20%前後と決して高くはないこと、また奏功する患者においても効果発現までに時間を要する事例があることが課題としてあげられます。また、オプジーボの肺がん試験の失敗が複合免疫療法の開発に一層拍車をかけたのかもしれません。

    参考:Bristol-Myers Plummets as Drug Misses Key Lung-Cancer Goal's

     

    複合免疫療法には2つの側面があります。一方はオプジーボやキイトルーダに代表されるPD-1/PD-L1阻害薬、もう一方は併用する抗がん剤です。Incyte社は、メルクとの複合免疫療法試験の実施に関する提携を発表した2日後、メルクの競合するBMSとの複合免疫療法の開発を発表しています。また、メルクとの提携以前から、他の抗がん剤(分子標的薬を含む)との併用療法として、ロシュやアストラゼネカと提携しています。

     

    PD-1/PD-L1阻害薬との併用薬として記事中に例示されているのが、Incyte社のIDO1阻害薬epacadostatです。

    IDO(Indoleamine 2,3-Dioxygenase:インドールアミン酸素添加酵素)は、制御性T細胞を誘導するなどの免疫抑制作用に関与しており、がんはこの免疫抑制作用を利用して宿主の免疫監視機構を回避していることが指摘されています。予後不良性癌に IDO の高発現が認められることも報告されています。

     

    オプジーボやキイトルーダが注目され、期待される中、併用療法(複合免疫療法)で好成績を挙げている製薬メーカーの一例でしたが、新たな免疫チェックポイント製剤が次々と開発され競合薬・競合会社が増えることと同様に、これらと併用する抗がん剤の開発がより多くの会社で行われるであろうことから、Incyte社も安泰とはいえませんが。

    | がん免疫療法 | 07:49 | comments(0) | - |
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