2017.10.05 Thursday
C型肝炎治療薬の市場規模は縮小傾向にある
BloombergGadflyの「The Hepatitis Drug Market Is Worse Than Wall Street Realizes」からです。
今年の夏にFDAがC型肝炎治療薬としてMavyret(アッヴィ)を承認した直後、メルクおよびJ&JはC型肝炎治療薬の開発を取りやめました。C型肝炎治療薬の開発を進めている会社が他にないことから、既に上市された薬剤(ギリアド、アッヴィおよびメルクの製品)がこの市場を分け合うことになります。この3社の中ではギリアド社がマーケットリーダーであり、開発中止のニュースは朗報にみえますが、そうでもないようです。
まず、C型肝炎治療薬の市場そのものが縮小傾向にあります。その上、MavyretがHCV遺伝子1型〜6型のすべてに対して使用可能であること、競合薬よりも治療期間が短く薬価が低く抑えられているため、保険会社はMavyretの処方を推奨すると考えられます。
Mavyretの参考:FDAが慢性C型肝炎にMavyretを承認(海外がん医療情報リファレンス)